宮島未奈さんのデビュー作『成瀬は天下を取りにいく』(新潮文庫)が、“最強の文庫”として「BUN-1グランプリ」を受賞しました。グランプリ作品の発表と表彰式は、11月2日(月)に千代田区神田駿河台の紫紺館で行われています。

“令和で一番売れた小説”に新たな勲章
『成瀬は天下を取りにいく』は2023年に刊行され、2024年には本屋大賞や坪田譲治文学賞をはじめ、数々の賞に輝きました。そして“令和で一番売れた小説”となった一冊です。
2026年夏には、シリーズ2作目『成瀬は信じた道をいく』の文庫版も発売されました。シリーズの累計発行部数は、ついに260万部を突破しています。今回の受賞は、シリーズ1作目の文庫版に贈られたものです。

書店員が選ぶ「BUN-1グランプリ」とは
全国各地の地域に深く根ざした書店同士が連携・協力しているのが「大田丸」です。BUN-1グランプリは、この大田丸に加盟している11法人の全書店員による投票で選ばれる賞です。
対象作品には、次の条件が設けられています。
- 文庫本であること
- 紙の本でデビューしてから15年以内の現役作家の作品であること
- ジャンルは国内小説
候補は、大田丸の書店員と出版社社員による自薦図書・他薦図書です。その中から投票を行い、期間中に最も売り伸ばした作品がグランプリとなる、まさにガチンコの対決です。
宮島未奈さん「M-1グランプリが大好き」
受賞を受けて宮島さんは、すでに多くの賞を受けている本作が「BUN-1グランプリ2026」に選ばれたことについて、改めて喜びを噛み締めているとコメント。M-1グランプリが大好きだという宮島さんは、デビュー15年以内の作家を対象とするこの賞を受けたことが特にうれしいと語り、まだ読んでいない人に向けて、この機会に手に取ってほしいと呼びかけています。

著者プロフィールと書籍情報
宮島未奈さんは1983年静岡県富士市生まれ、滋賀県大津市在住。京都大学文学部を卒業しています。2021年に「ありがとう西武大津店」で「女による女のためのR-18文学賞」の大賞、読者賞、友近賞をトリプル受賞し、2023年に同作を含む『成瀬は天下を取りにいく』でデビューしました。ほかの著書に『婚活マエストロ』『それいけ!平安部』『ギャルにひかれて寺マルシェ』があります。
- 『成瀬は天下を取りにいく』(新潮文庫)宮島未奈著/2025年6月25日発売/定価693円(税込)/ISBN 978-4-10-106141-2
- 『成瀬は信じた道をいく』(新潮文庫)宮島未奈著/2026年6月24日発売/定価693円(税込)/ISBN 978-4-10-106142-9
出典:株式会社新潮社