株式会社伊勢福(三重県伊勢市)が運営する「おかげ横丁」で、2026年11月7日(土)から11月15日(日)まで「奥野正史 木版画展」が開かれます。「木版画でくらしを楽しく」をテーマに、木版画作家・奥野正史氏の作品を展示・販売します。展示の中心となるのは、奥野氏が手がけてきた木版の年賀状作品です。

年賀状を起点に、暮らしのひとこまを木版で描く
奥野氏の作品は、日々の暮らしの中で出会う何気ない出来事や風景を題材にしています。木版画ならではの温かみとユーモアを交えた表現が特徴で、素朴な味わいの中に、暮らしを楽しむ心や人を想う優しさが込められています。
会場では60点の年賀状作品を中心に、木版画の絵柄を染めた手拭いや、日常の中から生まれたさまざまな木版画作品が並びます。本展は年賀状を「未来に残したい文化」と位置づけ、送る機会が少なくなりつつある今、手で彫り一枚ずつ刷り上げる木版画とともに、手紙を通じて想いを伝える文化の豊かさを見つめ直す場としています。
- 催事名:奥野正史 木版画展
- 開催期間:2026年11月7日(土)~11月15日(日)
- 開催時間:10:00~17:00
- 会場:おかげ横丁 吉兆招福亭前特設会場
- 内容:年賀状作品60点以上の展示、木版画作品・木版画の下絵を染めた手拭いなどの展示・販売、ワークショップ「けしごむハンコ教室」
- 問い合わせ:株式会社伊勢福 エンタメ部 電話:0596-23-8827(10:00~17:00)

期間中の土日は「けしごむハンコ教室」を開催
会期中の土日には、消しゴムはんこ作りのワークショップも行われます。季節の手紙や年賀状、カードなどに使えるオリジナルのはんこを自分の手でつくる内容で、作品の鑑賞に加えて、手仕事を実際に体験できる機会となっています。
- 開催日:2026年11月7日(土)、8日(日)、14日(土)、15日(日)
- 時間:午前の部 10:00~12:00/午後の部 13:00~15:00
- 定員:1~2名
- 所要時間:約30分~
- 料金:1,500円~
- 準備物:必要な方は拡大鏡・老眼鏡(細かい作業のため)
作業にはカッターナイフを使用するため、小学生未満の子どもは保護者の同伴が必要です。

空間デザインの道を経て、再び木版画へ
店舗デザインに携わってきた経歴
奥野正史氏は1955年、三重県鳥羽市桃取町生まれ。幼い頃に父に習って木版画を始め、小学生のころにはすでに自分の画風ができていたといいます。千葉大学工学部で工業意匠を学んだ後、1980年に乃村工藝社へ入社。大阪、名古屋を拠点に、西武、近鉄、そごうなどの百貨店や、アルペン、鳴海製陶、桂新堂などの店舗デザインに携わりました。
2007年には妻とともにデザイン事務所「マングローブ」を開設。リーマン・ショックを機に、仕事の領域は大規模な商業空間から、地域の商品開発や展示デザイン、カフェなど個人店の設計へと広がっていきました。
2026年に初の木版画展
2026年には、京都のレティシア書房とtunaguで初めての木版画展を開催しました。人のために空間をつくり、商品の魅力を伝えてきた経験を携え、幼い日に始めた木版画に改めて向き合っています。空間をつくることも、木版画を彫ることも、見えない魅力を見つけ、形にすることです。

会場のおかげ横丁とは
おかげ横丁は伊勢神宮内宮前に位置し、1993年に誕生した町並みです。江戸から明治にかけての伊勢路の風情を再現した通りに50余りの店が軒を連ね、伊勢の食文化や伝統工芸、歴史を体感できる場として多くの参拝客を迎えています。季節ごとの催しのほか、紙芝居の口演や神恩太鼓の演奏なども行われ、年間約500万人の観光客が訪れています。
出典:株式会社伊勢福