米国Monotype Imaging Inc.の日本法人で、東京都港区に拠点を置くMonotype株式会社は、グラフィックデザイナーの松林進氏が手がけた日本語書体「あや仮名FONT」シリーズをラインナップに加えました。追加されたのはシリーズの全4ファミリー、計12フォントです。提供先は、フォントサービスの「Monotype Fonts」と「フォントワークス LETS」、Webフォントサービスの「FONTPLUS」、フォント販売サイトの「MyFonts.com」です。

ブランディングの現場から生まれた「あや仮名FONT」
制作者の松林進氏は、40年以上にわたってブランディングやコーポレートアイデンティティ(CI)を中心としたグラフィックデザインに携わってきました。大手企業の和文・欧文ロゴタイプの制作や、企業独自の書体開発にも長年取り組んでいます。「あや仮名FONT」シリーズは、こうした経験を生かして、ブランドの個性や世界観を文字で表現するために作られた書体です。
シリーズは美容分野での使用を想定しています。女性らしい柔らかさや優雅さに加え、信頼感や格調を備えたブランド表現を目指して制作されました。仮名の形や線の構成に独自の工夫を取り入れ、柔らかさ、優雅さ、力強さといった異なる表情を持つ4つのファミリーで構成されています。

表情の異なる4ファミリー、それぞれに3ウエイト
どの書体にもLight、Regular、Boldの3ウエイトがあり、ブランドの個性や制作物の目的に合わせて使い分けられます。4つのファミリーの名前の由来と特徴は次のとおりです。
- あや仮名マイカStd:名前には「私のオリジナル文字」という意味が込められています。仮名のくずし字を直線や円などの幾何学的な形に単純化し、独自の個性を持つ文字に仕上げています。
- あや仮名アスカStd:名前の由来は「明日に香る、さわやかな文字」です。女性らしい美しさと、きりりとした強さを併せ持つデザインが特徴です。美容分野での使用を想定しており、文字の横幅をやや狭くすることで、優雅な印象をさらに際立たせています。
- あや仮名ハルカStd:「遥かな時代より脈々と受け継がれてきた文字」という意味を込めて名付けられました。明朝体とゴシック体の両方の特徴を取り入れており、異なる書体の要素を併せ持つ独自の表情が特徴です。
- あや仮名エポカStd:名前には「活字の王道となる文字」という意味が込められています。活字仮名の代表的な字形を生かしつつ、松林氏独自のアレンジを加えたデザインで、力強さと信頼感を備えています。
シリーズの活用場面としては、美容分野をはじめ、ブランドの世界観や個性を文字で表現したいケースが想定されています。

提供サービスとフォント仕様
「あや仮名FONT」シリーズは、「Monotype Fonts」「フォントワークス LETS」「FONTPLUS」「MyFonts.com」の4つのサービスで提供されています。フォントの主な仕様は以下のとおりです。
- 提供書体:全4ファミリー、計12フォント
- 書体名:あや仮名マイカStd、あや仮名アスカStd、あや仮名ハルカStd、あや仮名エポカStd
- ウエイト:Light / Regular / Bold(各書体共通)
- 収録文字:Adobe-Japan1-3準拠(9,354グリフ)
- 対応言語:日本語
- フォントフォーマット:OpenType
Monotype Imaging Inc.は、タイポグラフィとブランディングの分野で事業を展開するグローバル企業です。世界5,000以上のファウンダリや独立系書体デザイナーと連携し、40万以上のフォントスタイルを収録した、300以上の言語に対応するライブラリを提供しています。ブランドやクリエイティブチーム、デザイナーに向けて、書体探しからライセンス管理、運用、展開までを支援しています。
出典:Monotype株式会社