株式会社ポンデテック(本社:大阪府吹田市、代表取締役:財津 和也)は、12月3日~9日の「障害者週間」を前に、2026年11月5日に東京ビッグサイトで開催された「第34回職業リハビリテーション研究・実践発表会」において関西電力グループの特例子会社の株式会社かんでんエルハート(本社:大阪市住之江区、代表取締役社長:樂前淳也)と研究・実践発表会に登壇いたしました。
「障がい者雇用の可能性を広げるIT事業立ち上げへの挑戦」と題した今回の発表では、2020年に始まった両社の協業について、そのきっかけから、パソコン再生業務における課題と改善の積み重ね、協業を通じて生まれた変化までを紹介しました。
ポンデテックは、こうした協業を通じて、障がい者が専門性を発揮できる新たな職域を創出するとともに、環境への貢献と事業の成長を両立するモデルを全国へ広げています。
■ 倉庫の片隅から始まった挑戦
取り組みの始まりは2020年12月。関西電力の倉庫の一角で、ポンデテックがパソコンの再生事業を立ち上げたことがきっかけでした。同じ敷地内で業務を行っていたのが、関西電力グループのかんでんエルハートです。
当初、PCの再生は専門的な知識や技術が必要な業務であり、障がいのある社員が安定して担うためには、さまざまな工夫が必要でした。
両社が現場で一つひとつ課題を解決しながら、誰もが段階的に技術を習得できる仕事の仕組みづくりに取り組みました。
■ 現場での試行錯誤から生まれた、誰もが取り組みやすい仕事の仕組み
協業を始めた当初は、作業をしながら口頭で手順を伝えるところからのスタートでした。しかし、業務を進める中で、作業手順をわかりやすく共有し、安定した品質を保つためには、マニュアルの整備が必要だという課題が見えてきました。
そこで、かんでんエルハートとポンデテックが協力して、現場での経験をもとに誰にでもわかりやすいマニュアルづくりに着手。作業の進め方や技術的な疑問について、両社で確認と改善を繰り返しながら、写真や図を用いたわかりやすい手順へと整理していきました。
さらに、作業工程の細分化に加え、大企業から同一機種のPCをまとまった台数で回収する仕組みを構築。機種ごとの作業の違いを減らすことで、技術を習得しやすく、安定して業務に取り組める環境を整えていきました。

こうした試行錯誤の積み重ねによって、一人ひとりの特性や習熟度に応じて仕事を分担し、段階的に新しい業務へ挑戦できる仕組みが生まれました。
専門的な仕事を諦めるのではなく、仕事の仕組みを工夫することで、できる仕事を増やしていく。 両社の協業は、現場での小さな改善を積み重ねながら広がっていきました。
■ 2名から11名へ。PC再生から、スマートフォン・タブレットへ広がる仕事※1
かんでんエルハートでの担当者は、協業開始時の2名から現在は11名に増加しました。
業務も、当初のPC再生にとどまらず、PCキッティングやiPhoneのデータ消去へと広がっています。
今後はiPadやiPhoneのキッティング業務への展開も進めています。
こうした業務の拡大は、単に仕事の種類が増えたということだけではありません。スタッフ一人ひとりが自身の特性や希望に応じて、新しい技術を身につけ、次の仕事に挑戦できる機会が広がっていることを意味します。
■ 一社の挑戦から全国9社へ。他の特例子会社にも広がる協業モデル
かんでんエルハートとの協業で培ったノウハウは、他の特例子会社でも取り組める仕組みへと発展しました。
ポンデテックがPCの調達、再生工程の設計、技術支援などを担い、各特例子会社がそれぞれの現場に合わせて業務を運営。作業の細分化・標準化と、同一機種のPCをまとまった台数で扱う仕組みを組み合わせることで、専門的なIT業務への参入を可能にしています。
このモデルの特徴は、特定の企業やグループ内だけで完結しないことです。ITの専門技術を持つポンデテックと、障がい者雇用のノウハウを持つ特例子会社が互いの強みを生かすことで、他の企業にも展開できる仕組みを構築しました。
2026年10月末時点で、協業する特例子会社は全国9社に拡大。ポンデテックのPC再生事業における累計取り扱い台数も、2020年の事業開始から18.1万台に達しています。※2
また、再生されたPCは、ポンデテックが運営するリユースPC販売サイト「PC next」などを通じて、新たな利用者のもとへ届けられています。
購入者からは「新品みたいにきれい」「中古だから不安だったけどサクサク動く!」といった声も寄せられ、現場で再生業務に携わる社員にとって、自分たちの仕事が誰かの役に立っていることを実感する機会にもなっています。
ポンデテックが目指すのは、社会貢献だから購入してもらう事業ではありません。
品質や使いやすさ、価格など、商品そのものの価値で選ばれ、その結果としてPCの廃棄削減や資源の有効活用につながり、障がいのある人の専門的な仕事も生まれていく。
商品として選ばれることで、資源の有効活用と障がい者の専門的な仕事の創出が、ともに広がっていく。ポンデテックは、社会課題の解決と事業の成長が両立する、持続可能な仕組みづくりに取り組んでいます。
■ 「雇用の数」から「雇用の質」へ。環境・雇用・経済がともに成長する未来を目指して
日本では、法定雇用率制度などを通じて障がい者の雇用機会の拡大が進められてきました。一方、近年は雇用の量的な拡大に加え、一人ひとりが能力を発揮し、技能を身につけ、働きがいやキャリアを育む「雇用の質」の向上も重要視されています。
2022年の障害者雇用促進法改正では、事業主の責務として、障がい者の職業能力の開発・向上に関する措置が含まれることが明確化され、2023年4月に施行されました。
ポンデテックと特例子会社による協業は、こうした政策の方向性とも重なる取り組みです。
障がい者のために仕事を探すのではなく、仕事の仕組みを変えることで、障がいのある人が専門性を発揮できる社会をつくる。
ポンデテックは今後も、全国の特例子会社との協業を通じて、デジタル領域における新たな職域を創出するとともに、PCリユースによる資源循環を推進してまいります。
環境・雇用・経済が互いを支え合い、ともに成長する持続可能な社会基盤を築くことを目指してまいります。
■会社概要
会社名:株式会社ポンデテック(Pont des Tech, Inc.)
所在地:大阪府吹田市豊津町9-1 EDGE江坂B2F
代表者:代表取締役 財津 和也
設立:2019年10月
事業内容 :使用済みパソコン・スマートフォンの再生販売、障がい者雇用の支援
資本金:2億4,480万7,300円
ホームページ:https://www.pontdes.tech/
運営サイト:PC next https://pcnext.shop/
【プレスリリースに関するお問合せ先】
株式会社ポンデテック
広報:北纓(きたお)
Mobile:080-9083-7305
メールのお問い合わせ:https://www.pontdes.tech/contact
【参考】第34回職業リハビリテーション研究・実践発表会について
開催日:2026年11月4日(水)・5日(木)
会場:東京ビッグサイト 会議棟(東京都江東区有明)
主催:独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構(JEED)
障害者職業総合センター(NIVR)が実施する、職業リハビリテーションに関する研究成果や実践事例を共有する発表会。障がい者の雇用・就業支援技法の質的向上と雇用促進を目的に開催されています。
【参考】障害者週間について
毎年12月3日から9日までの1週間。障害者基本法に基づき、障がいおよび障がい者への理解を深め、互いに人格と個性を尊重し支え合う共生社会の理念を広めることを目的としています。
※1 人数は、他業務との兼務を含む実際の従事人数です。協業開始当初は2名がそれぞれ半日程度従事しており、業務量としてはフルタイム勤務者約1名分に相当します。現在の11名についても、他業務との兼務者を含みます。
※2 ポンデテックにおける総取扱数です。
本記事は、株式会社ポンデテック(関西電力グループ)が2026年11月6日にPR TIMESで発表したプレスリリースを原文のまま掲載しています。
元のリリース:ポンデテック、障害者週間を前にかんでんエルハートと研究・実践発表会に登壇