火車

初出は1992年(平成4年)、、、四半世紀前の作品!平成4年って四半世紀前なんですね(白目)。

それはさておき、20代の頃の当時の私が感じていた世の空気感みたいなものを懐古しながら読みました。
闇落ち、とでも言うのでしょうか。あの時代を思えば、この作品のような出来事が実際に起きたかもしれないと心が少し重くなる。

現代とはまた違うタイプの孤独感、苦しみ悲しみ。パソコンが一般に普及し始めようとしていた頃で、スマホなんてなかったあの時代を知る人はより作品に入り込めそう。深い描写で多くのことを考えさせられる作品でした。