悲しみのイレーヌ

こんな感じは初めてかもしれぬ。

どうにもこうにも感想を書きづらくて困ってしまう。
第一部、第二部、そしてエピローグという構成。第一部が本書のおそらく9割ぐらいを占めている。
私はその長い第一部を終えた後、第二部の序盤で凍りついた。
そしてエピローグで「その女アレックス」への期待が高まりました。

連続(?)殺人事件を追う主人公とその妻イレーヌ。
事件の捜査と私生活とを交互に行き来するうちに、だんだんと不安に駆られてくる。
結末を想像できるじゃないか。だってタイトルもそれを示唆しているように見える。でも、それを超えてくる。