福岡県朝倉市の株式会社アサクラノート(代表取締役:山田謙一郎)は、新しい書店「AMA BOOKS(アマブックス)」を2026年12月4日(金)に開業します。店を構えるのは、同市に本社を置く家具メーカー「ナガノインテリア朝倉総本店」のショップ内です。家具が並ぶ空間の中に書店を設け、本と家具がひとつの場所に共存する、新しいかたちの書店を目指します。
選書監修は、福岡を代表する独立系書店「ブックスキューブリック」代表の大井実氏が務めます。出版取次は日本出版販売株式会社(日販)が担い、常設書店として運営されます。コンセプトは「本を通じて、暮らしと地域をゆるやかにつなぐ、朝倉の文化拠点」です。本との偶然の出会いを大切にしながら、人や企業、さまざまな文化が交わる場所づくりを掲げています。

家具ショールームでのブックイベントが出発点
構想の原点は、2025年にナガノインテリアで開かれたブックイベント「FUK BOOK ―文化はいつも本のそばから―」です。福岡県内の独立系書店や出版社など、本に関わる人たちが朝倉に集まりました。多くの来場者が家具に囲まれた空間で本を手に取り、腰を下ろし、語り合ったといいます。この光景を通じて、アサクラノートは「本と家具は、とても相性がいい」と改めて気づきました。
イベントの後、ナガノインテリア代表の永野社長と朝倉のこれからについて話すなかで、「この空間の中に本屋をつくれないだろうか」というアイデアが生まれ、プロジェクトが動き出しました。舞台となる1946年創業の同社ショップには、天然木を生かした椅子やテーブル、ソファなどが並んでいます。その一角にAMA BOOKSが加わります。家具を見に来た人が本と、本を探しに来た人が家具と偶然出会う、従来の書店とも家具店とも違う空間を提案します。

地域を「編集」してきたメディアが手がける本棚
運営するアサクラノートは、2022年に地域情報マガジン『アサクラノート』を創刊しました。雑誌の発行に加え、地域企業と連携したマーケットイベントや映画祭、ブックイベントなどを通じて、朝倉の人・企業・文化の魅力を発信してきました。軸にしているのは、地域にあるものを紹介するだけでなく、それぞれをつないで新しい価値や見方を生み出す「地域を編集する」という考え方です。活動を続けるなかで、「イベントの日だけではなく、日常的に人が集まれる場所をつくりたい」という思いが生まれました。AMA BOOKSは、その活動をリアルな場所へ広げる新しい挑戦と位置づけられています。
店の核となる本棚では、地域の人や文化を取材・発信してきたアサクラノートの視点を生かし、この場所ならではの選書を行います。大井氏が長年の書店経営で培った知識や経験も取り入れます。アート、建築、写真、デザイン、インテリア、暮らし、食、地域文化などを中心に、日常に新しい発見や視点をもたらす本を一冊ずつ選んでいきます。

トークイベントや展示も予定、店名に込めた「もっと朝倉。」
「本屋」であることを大切にしたうえで、本との出会いを人との出会いや地域とのつながりへ広げていく方針です。今後は、著者や編集者を招いたトークイベント、展示、地域をテーマにした選書、地域企業や学生とのプロジェクトなどが予定されています。
店名の「AMA」は、書店が誕生する甘木(AMAGI)に由来します。さらに「A More Asakura.(もっと朝倉。)」という意味も重ねられています。もう一冊の本、もう一人の面白い人、もう一つの知らなかった文化との出会いが増えることで、町の日常が少しずつ面白くなっていく、という思いが込められています。同社は、人口減少や読書離れが進み、全国で書店が減り続けるなか、地方で新しく書店を始めることは決して簡単な挑戦ではないとしています。そのうえで、10年後、20年後に「AMA BOOKSがあってよかった。」と思ってもらえる場所を朝倉につくっていくとしています。
店舗概要
- 名称:AMA BOOKS(アマブックス)
- 開業:2026年12月3日プレーオープン(関係者・招待者向け)、2026年12月4日グランドオープン
- 所在地:福岡県朝倉市甘木2153 ナガノインテリア 朝倉総本店ショップ内
- 運営:株式会社アサクラノート(代表:山田謙一郎)
- 監修:大井実(ブックスキューブリック代表)
- 書籍流通:日本出版販売株式会社(日販)
- 内容:書籍販売、BOOK CLUB、トークイベント、展示、地域文化企画など
出典:株式会社アサクラノート