
コミュニティの読書記録「みんなの本棚」が累計10万件を突破
コミュニティ専用オウンドプラットフォーム「OSIRO」を手がけるオシロ株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:杉山博一)は、コミュニティの読書記録を可視化する機能「みんなの本棚」で、本の累計登録数が10万件を超えたと発表しました。2026年10月13日時点の登録数は100,471件です。現在、100超のコミュニティがこの機能を利用しています。
「みんなの本棚」では、メンバーが本を「読んだ」「読みたい」「読んでいる」「積ん読」の4つのステータスで登録します。登録内容は自動で集まり、コミュニティ全体の本棚になります。本をきっかけにした交流や、読書会(ブッククラブ)を始めるきっかけとしても使われています。
本との出会い方には、書店での偶然の出会い、検索、SNSやレビューなどがあります。同社は、コミュニティの中では誰かが登録した本を見て自分も本棚に加えるという、コミュニティならではの出会い方も起きているのではないかと考えました。そこで、蓄積された10万件超の登録データをもとに、本がコミュニティ内でどのように広がっているかを調べています。

データから見えた4つの傾向
登録の約半数は、仲間が先に登録していた本
累計100,471件の登録のうち、49,926件(49.7%)は、同じコミュニティ内で別のメンバーがすでに登録していた本でした。残りの約半数は、そのコミュニティで初めて登録された本です。つまり、自分がコミュニティで最初に登録した本と、仲間の本棚にすでにあった本が、ほぼ同じ割合で登録されていることになります。
3冊に1冊が仲間に広がり、その半数は約3日以内に2人目が登録
本を1冊ずつ見ると、32.1%の本が同じコミュニティ内の2人以上のメンバーに登録されていました。およそ3冊に1冊が、誰かの本棚からほかの誰かの本棚へ広がっている計算です。さらに、ほかのメンバーにも広がった本について最初の登録から2人目の登録までの時間を調べると、半数は約3日以内に2人目のメンバーの本棚に加わっていました。
仲間に広がった本の割合は最高61.1%
登録100冊以上のコミュニティを対象に、2人以上のメンバーが登録した本の割合をコミュニティごとに算出しました。その結果、最も高いコミュニティでは61.1%に達しています。約5,000冊の本が登録されている大規模なコミュニティでも、この割合は44.7%でした。
最初の登録者の89%は一般メンバー、広がる割合は運営とほぼ同じ
各コミュニティで最初に本を登録した人を調べると、89%は運営者や管理者ではなく一般のメンバーでした。一般メンバーが最初に登録した本のうち、ほかのメンバーにも広がった割合は32.2%でした。運営者や管理者が最初に登録した本の31.7%とほぼ同じです。同社はこの結果から、本が広がるきっかけは運営からのおすすめだけでなく、メンバー一人ひとりが読んだ本や読みたい本も、仲間の共感を通じて自然に広がっているとしています。
- 対象データ:OSIRO「みんなの本棚」に登録された本(累計100,471件、約100コミュニティ、2026年10月13日時点)
- 集計方法:登録データをもとに、同一コミュニティ内での登録の順番と登録者数を集計
- 調査主体:オシロ株式会社(自社調査)
「よく知る誰か」の本棚が次の一冊の手がかりに
同社は、コミュニティには趣味や関心ごとが近い人、同じ課題感を抱える人、仕事や暮らしの環境が似ている人が集まっていると説明しています。そのため、誰かが手に取った本は、ほかのメンバーにとっても「自分にも関係がありそうな一冊」になりやすいと考えられるとしています。また、不特定多数のレビューとは違い、コミュニティでは普段のやりとりを通じて、本を登録した人の人柄や考え方が見えています。同社は、数日のうちに本がほかのメンバーへ渡っていくスピード感について、「あの人が読んでいるなら」という顔の見える関係があるからこそかもしれないとしています。
これまでネットで本を選ぶ手がかりは、ベストセラーランキングやレビューといった多くの人の評価や、影響力の大きな人のおすすめが中心でした。同社は、コミュニティの中ではこれらに加えて、価値観や関心を分かち合う「よく知る誰か」の本棚が次の一冊を選ぶ手がかりになっていると指摘しています。共感できる人が手に取った本から選ぶという新しい本との出会い方が、コミュニティの中で生まれ始めているのではないかとの見方です。
「日本を芸術文化大国にする」をミッションに掲げるオシロは、クリエイターやアーティスト、企業・団体などの表現者とファンをつなぐコミュニティプラットフォームとしてOSIROを提供しています。今後も、読書という個人の体験をきっかけに人がつながる機会の提供や機能開発、コミュニティ運営のサポートを進めるとしています。今回紹介されたデータのほか、特定の書籍やジャンルごとの広がり方など、記事や企画に合わせたデータの紹介にも対応するとのことです。
出典:オシロ株式会社