
伝統とデジタルが「共鳴」する4日間
「ETERNAL Art Space」は、伝統文化とデジタルアートを掛け合わせた展覧会「RESONANCE — Tradition Reimagined」を、2026年11月20日(金)〜23日(月・祝)の4日間開催します。会場はTAKANAWA GATEWAY CITY内の「MoN Takanawa: The Museum of Narratives」で、「MUTEK.JP 2026」と同時に開かれます。主催は一般社団法人MUTEK Japan、共催は東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)です。
タイトルにある「RESONANCE(共鳴)」には、日本で受け継がれてきた伝統文化と現代のデジタルアートが出会うことで、新しい価値や表現が生まれるという思いが込められています。伝統とテクノロジー、職人技とデジタル・クリエイティビティのように、時代も領域も文化的背景も異なる表現を響き合わせ、過去から続く文化と未来の創造をつなぐ可能性を示す試みです。
参加するのは、Carsten Nicolai、Hatis Noit、中山晃子、FLIGHTGRAF、藤元翔平をはじめとする国内外のアーティストやクリエイティブチーム8組です。映像、サウンド、オーディオビジュアル・インスタレーション、いけばな、デジタルアートなど多彩な手法で、日本の伝統に宿る美意識や精神性を現代の視点からとらえ直します。展示は2F エントランスロビー、3F サンラボ/ランドラボ、4F Tatamiの3フロアで行われ、それぞれの空間の特性に合わせた作品が並びます。

2F・3Fは入場無料で楽しめる4作品
2F エントランスロビーでは、藤元翔平によるレーザーインスタレーション《intangible #form》を展示します。物理的な実体を持たないレーザー光で空間に立体的な構造を描く作品で、無数の光の線がつくる幾何学的な構造を通して、鑑賞者の知覚や想像と現実との関係を問いかけます。
3F サンラボ/ランドラボには3作品が集まります。「ike-bana」の《Interpreted Scape》は、日本の伝統文化であるいけばなを現代的な視点から再解釈するプロジェクトです。「ike-bana」は、華道家元池坊、コニカミノルタジャパンの空間体験マーケティング事業BAUMX、enigmaによる新たなレーベルで、伝統を受け継ぎながら現代ならではの体験を提案します。
中山晃子の《Hemispherical Portraits(半球体の肖像)》は、気泡を一瞬の生命に見立て、インクの流れが生む表情を描く作品です。表面張力や圧力差によって気泡の表面に広がる色彩は二度と同じ形にならず、儚くも固有の肖像を浮かび上がらせます。FLIGHTGRAFの《LOOP》は、約8年をかけて開発されたキネティック・ライト・スカルプチャーです。ミステリーサークルの神秘性と、終わりのない円が象徴する力に着想を得ており、光・動き・音を一体として構成しています。独自開発の自立式システムによって、空間全体を変容させる没入型の体験を生み出します。

4F Tatamiは3日間限定の上映・体験プログラム
4F Tatamiでは、11月20日(金)〜22日(日)の3日間限定で、ETERNAL Art Spaceがキュレーションするオーディオビジュアル・インスタレーション(有料)と、ヤマハグループの立体音響ソリューション「Sound xR」を活用した体験型インスタレーション《あわい間 / Awai Ma》(無料・事前予約制)を1時間ごとに交互に公開します。なお23日(月・祝)は、別プログラム「プラスティックマン | 発酵ポリフォニー」が行われます。
有料プログラムでは3作品を約40分間でまとめて上映し、入場料1回1,000円(税込)で3作品すべてを鑑賞できます。Shuhei Matsuyama & Tetsuji Ohnoの《Hyperbolic Scape》(上映時間 6分35秒)は、枯山水に着想を得た作品で、世界各地の3Dスキャンデータや衛星情報を使い、異なる時代や場所の風景をデジタル空間に再構築します。「縮景」「見立て」「借景」という日本独自の美意識を通して、伝統と現代技術が交わる新たな風景を描き出します。ロンドンを拠点に活動する日本人ヴォーカリスト/音楽家Hatis Noitの映像作品《Aura》(上映時間 7分22秒)は、故郷・北海道の知床の森で体験した自然への畏怖と安らぎを原点に、自身の声のみを幾重にも重ねた音楽世界を映像とともに展開します。The Light Surgeonsによるプロジェクト「縁 The Circle」の一環として制作され、BFI National Archiveのアーカイブ映像が使われています。
ドイツのアーティスト/電子音楽家Carsten Nicolai(Alva Noto)と、京都・西陣織の老舗HOSOOによる《WAVE WEAVE in collaboration with HOSOO》(上映時間 23分22秒)は、電子音楽のスコアを視覚的なパターンに変換し、西陣織の帯の紋様として織り上げる制作過程を映像化した作品です。京都および丹波の工房で撮影された映像と、独自に作曲された電子音楽によって、伝統工芸と現代のデジタル表現が交差する世界を見せます。一方、《あわい間 / Awai Ma》は、日本の伝統的な建具である障子を通して、内と外、音と静寂、空間と時間の「あわい」を体感するインスタレーションです。障子の開閉に呼応して音や映像、空間の表情が変わり、光・映像・音が重なり合うことで、ひとつの空間がいくつもの世界をつなぐ「あわい」へと変容します。情報や刺激があふれる現代社会で、特定の目的を持たずにただ時間を過ごし、何かを感じることの豊かさを問いかける作品です。企画はYamaha Corporation、コンテンツ企画・制作はSWAG Inc.、サウンドデザイン協力はPRESSTONE、技術協力はTAKENAKA Co Ltdが担当しています。
4F Tatamiのタイムテーブルと注意点
- 11:00〜11:40 Tatami 1(ETERNAL Art Space Audiovisual Installation/有料)
- 12:00〜12:40 Tatami 2(Sound xR Installation《あわい間 / Awai Ma》/無料・要予約)
- 13:00〜13:40 Tatami 1(有料)
- 14:00〜14:40 Tatami 2(無料・要予約)
- 15:00〜15:40 Tatami 1(有料)
- 16:00〜16:40 Tatami 2(無料・要予約)
- 17:00〜17:40 Tatami 1(有料)
- 18:00〜18:40 Tatami 2(無料・要予約)
- 19:00〜19:40 Tatami 1(有料)
- 20:00〜20:40 Tatami 2(無料・要予約)※20日・21日のみ
11月20日(金)・21日(土)は各日全10回、22日(日)は19:00〜19:40が最終回(全9回)です。どちらのプログラムも各回40分・定員50名の完全入替制で、プログラム間には20分間の入替時間が設けられています。入場には各プログラム専用の有料チケット(事前購入制)または無料予約チケットが必要で、チケットは購入・予約した日時の回のみ有効です。MUTEK.JPのパスポート・1日券では入場できない点に注意が必要です。プログラム内容および上映時間は変更となる場合があります。

開催概要
- 名称:ETERNAL Art Space Exhibition 2026 RESONANCE — Tradition Reimagined
- 会期:2026年11月20日(金)〜23日(月・祝)[4日間]※4F Tatamiのプログラムは11月20日(金)〜22日(日)の3日間限定
- 会場:MoN Takanawa: The Museum of Narratives(TAKANAWA GATEWAY CITY内)
- 2F エントランスロビー/3F サンラボ/ランドラボ:入場無料
- 4F Tatami:ETERNAL Art Space Audiovisual Installation(各回1,000円・税込)と、Sound xR Installation《あわい間 / Awai Ma》(無料・事前予約制)を交互に開催
- 主催:一般社団法人MUTEK Japan
- 共催:東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)
- 協賛:ヤマハ株式会社
- 協力:MoN Takanawa: The Museum of Narratives(一般財団法人JR東日本文化創造財団)、株式会社タケナカ、SWAG Inc.、PRESSTONE
本展は、令和8年度「日本博による地域固有文化コンテンツ創出補助事業」(独立行政法人日本芸術文化振興会/文化庁)の一環として開催されます。