2023年8月読書メーターまとめ

8月の読書メーター
読んだ本の数:33
読んだページ数:9403
ナイス数:330

文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫)文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫)感想
僅かな情報から遠く過去の出来事を導き出すことに長い年月をかけ、問いに対する答えを求め続ける学者の熱い想いに胸がいっぱい。情報量で頭もいっぱいだよ。文中何度か目にした「アンナ・カレーニナの原則」という言葉について知識がなかったのですが、本書を読み解く上で重要になる原則なのかもしれない。人類の生活が狩猟採集から食糧生産へと移行するに至った要因はまだ明らかになっていないという記述がある。その段階でただの動物から食物を栽培するという考えを持つという、なんだか自我の芽生えみたいなものがあったと夢想するだけで高まる。
読了日:08月31日 著者:ジャレド・ダイアモンド
[改訂版]WordPress 仕事の現場でサッと使える! デザイン教科書[WordPress 5.x対応版] (Webデザイナー養成講座)[改訂版]WordPress 仕事の現場でサッと使える! デザイン教科書[WordPress 5.x対応版] (Webデザイナー養成講座)感想
WordPressを少し使う機会に恵まれたのですが、Webサイトを運用していく上でまだまだ使いこなせていないと感じたのでお勉強のために読んでみました。序盤はHTML中心のWebサイトからデザイン部分をWordPressに移行させる方法。中盤は使いこなし方。後半の応用が私にはためになったと感じます。本書を理解するのにHTMLの知識は必須で、PHPに関してもある程度の知識が必要、Javascriptについても少し知識があるといいかもしれません。インストール方法についても簡単な説明だけなので易しくはないと思う。
読了日:08月31日 著者:中島 真洋
ゆるくても続く~知の整理術 (だいわ文庫)ゆるくても続く~知の整理術 (だいわ文庫)感想
堅く考えずゆるやかに続けられるってとてもよさそう。どうしたって人生には限りがあるから、できればラクして楽しくチカラを得たいと願いますよね。私としてはこういう系の書籍は鵜呑みにするのではなく、要所をつかんで自分に合うように組み立てて実践するのがいいのではないかと思っています。むしろ全部真逆のことをしてみてもいいんじゃないか。本の内容通りに行動して上手くいかないと嘆くよりも先に失敗してみるのも何かの引金になるかもしれない。自由な発想で勉強なり何なりを自分なりに構築して遊んでいける人が最強だと私は思っています。
読了日:08月30日 著者:pha
ソクラテスの弁明 (光文社古典新訳文庫)ソクラテスの弁明 (光文社古典新訳文庫)感想
即日結審極刑不可避の法廷劇の顛末を拝読しました。告発者メレトスとの問答シーンはさながらドラマのワンシーンを観ているかのよう。ソクラテスを貶めようとした者が法廷で反論されしどろもどろの末に墓穴を掘る様子はドラマとしてならよかった。告発したものとそれを擁護した者達は無知であることと醜態を晒し、告発されたものは子供たちへと望みを託す他なく彼の地へと旅立った。どうにもやるせない。この創作話(であるらしい)から感じる”わかり合えない”の無限連鎖的なものに頭を悩ませてしまった。わからないままわかり合えないのだろうか。
読了日:08月29日 著者:プラトン
バビロンの大富豪 「繁栄と富と幸福」はいかにして築かれるのかバビロンの大富豪 「繁栄と富と幸福」はいかにして築かれるのか感想
お金の名著としてよく名前が挙げられているので読んでみたいと思っていました。読まなくても内容がおおよそ分かるほど情報が溢れているのですが、読んでみて気づくことも。その国では生業を持つものと奴隷がいます。奴隷はある程度自由で、国王はすべての民が豊かになることを望んでいる。奴隷は労働従事者が主だが、自力で這い上がることもできる。富や財産を増やす方法という視点で読むのもよし、奴隷目線でどう這い上がるか指標をみつけるもよし。Webで内容を知るより、まず読んでみることをおすすめしたい。個々人で違った解釈ができるかも。
読了日:08月28日 著者:ジョージ・S・クレイソン
一九八四年〔新訳版〕 (ハヤカワepi文庫)一九八四年〔新訳版〕 (ハヤカワepi文庫)感想
1984年、まだ私がはだしでそこらへんを駆け回っていた頃ですね。あの頃の私も本書でちらっと登場する子供たちのように無邪気で残酷でした。学校へ行くことはみんながそうしているから。それが普通で当たり前なことだからと疑うことなく学んだ。社会人になって働く頃になっても同じような気持ちで勤めていた。でも、何度も違和感に気づいていたように思える。周囲と同調しなければという感覚。姿なき監視者の視線に怯え、本当の自分をさらけ出すことをせず、いつしか自分が何を成したいのかもわからなくなっていった。そうだ私も彼らと同じように
読了日:08月27日 著者:ジョージ オーウェル
時間は存在しない時間は存在しない感想
ダメだ先に白状しよう。うまく理解できませんでした。「時間は存在しない」というタイトルから紐解こうとするとわからなくなる気がする。「時間の秩序(原題を邦訳)」という面から考えてみると少し理解が進みそう。時間が存在しないということではなく、多くの人が理解しているはずの時間という概念にたいしての新しい視点。でいいのかなあ。”なぜ、過去を思い出すことはできても未来を思い出すことはできないのか”。この序盤の問いにたいして物理学者である著者が答えを探求し提示している。はずなのですが。理解するのに時間がかかりそうです。
読了日:08月26日 著者:カルロ・ロヴェッリ
読んでいない本について堂々と語る方法 (ちくま学芸文庫)読んでいない本について堂々と語る方法 (ちくま学芸文庫)感想
もしプルーストの大長編を読まずに語れと言われたらきっと身悶えする。でも、もしも読まずに語る方法を身につけられるとしたら。ショーペンハウアーいわく、本をたくさん読むな思索せよ。本書でも近い考え方が提示されている。読みすぎてはいけない、「内なる書物」を創りあげるのだ。すなわち、読まずに語るには創造するしかないと語る。書物は日々増え続ける。ゆえに生きている間にすべての書物に目を通すことなど叶わない。書物と別の書物には繋がりがあると仮定し、その関係性から内容を類推する創造者となれば、厖大な書物の圧にも抗えるはず。
読了日:08月25日 著者:ピエール バイヤール
三行で撃つ 〈善く、生きる〉ための文章塾三行で撃つ 〈善く、生きる〉ための文章塾感想
the Hunterという狩猟を体験できるゲームがあります。息を潜めて(ゲームの中で)獲物に近づき、持っている武器(多くは猟銃)で急所を狙いなるべく即死させます。獲物に近づくのは容易ではありません。物音と匂いに敏感な彼らはすぐ感づいて逃げます。銃で狙うのも難しい。近づきすぎると逃げるため、遠い位置から急所を狙うという技量が必要となります。本書で著者は狩猟と文章を書くことは似ていると書いております。急所を狙い撃ち抜くのは容易くなく、間近で視認できない標的の動きを予測して撃つ難解さ。なるほど似ている気がする。
読了日:08月24日 著者:近藤 康太郎
陰翳礼讃 (中公文庫)陰翳礼讃 (中公文庫)感想
あの頃は良かったもんだと思うあの頃はもう戻ってこないから、どうにかあの頃を再現しようと画策するもあえなく頓挫し、ただただ思いに耽るというようなお話。というふうに解釈しました。陰翳のある暮らしってのもいいねえ。旧字などもあり読みづらいところもありましたが、内容はなんとなく理解できたように思えます。先日嵐の影響で停電に見舞われた。普段煌々と明かりを灯して暮らす生活に慣れていると、電気が消えただけで文明から切り離された気分になる。蝋燭をつけることなく復旧したけれど、あの急な静けさになぜか少し心地よさを感じた。
読了日:08月23日 著者:谷崎 潤一郎
言ってはいけない 残酷すぎる真実 (新潮新書)言ってはいけない 残酷すぎる真実 (新潮新書)感想
言ってはいけない。口に出してはいけない、反感を買うであろうから。それはどちら側から反感を買うのだろう。有利なグループとそうではないグループと分けるなら、どちらでしょうか。この本の全体ないし一部分を読んで不愉快だと感じる人はアイデンティティとか何かそこらへんをつつかれたのではないかと思われます。本書で示されるエビデンスのある「言ってはいけない」話が海外のものであったり特定の生物のものであったりするので、まんま日本人にあてはまるかどうかと言うと。どうなんでしょう。もっと広い視点で思考したい内容だと感じました。
読了日:08月22日 著者:橘 玲
世界のニュースがわかる! 図解 地政学入門世界のニュースがわかる! 図解 地政学入門感想
著者の会計学・経済学の本に続き地政学。すべてKindle unlimitedで今のところ読める。あと統計学入門も読んでみたい。著者の本も3冊目になるとだんだんと文章のスタイルに慣れてくるもので。結構、断定的な物言いをする方だなという印象を持つようになりました。しばしば何かを切り口に懸念を示す文章があるのも特徴。それはともかく、地政学に関する本を読んだのは今回が初めて。この本だけで終わらせてしまわず他書も読んでみたいと思う。戦争による領地拡大縮小の話が大部分だったので、違う切り口のものがあれば読んでみたい。
読了日:08月21日 著者:高橋 洋一
しょぼい起業で生きていくしょぼい起業で生きていく感想
会社勤めだと何かとストレスを抱えてしまう。そうでない人もいるはずですが、自分のやりたいことと乖離しているとストレスに感じるケースが多いように思う。そこでどうするか。起業しよう。自分で自分の力で生計を立てていくんだ。起業なんて自分には無理だと思ってしまうなら、著者のしょぼい起業を参考にしてみよう。起業するためのいろいろな手続きとかそういう所をだいぶ抜きにしている感がありますが、自分にもできるかもという気になれます。後半は対談形式。普段の生活のなかでやっていることを稼ぎにつなげていく概念を学ぶことができます。
読了日:08月20日 著者:えらいてんちょう
モモ (岩波少年文庫(127))モモ (岩波少年文庫(127))感想
誰にでも関わりのある「時間」をテーマにした、未来に起きるかもしれないし、もう過去に起きているかもしれない物語。思うに、時間という概念を持っている生物は人間だけなんじゃないか。時を刻む時計を必要としているのも人間だけだろうし、なんなんでしょうね時間って。誰が決めたんでしょう。作品においては読む年齢によっては、作品に対する感じ方もかなり変わりそうな印象。私自身も何年後かに再読したら、また違った見方ができそう。時間どろぼうにフォーカスしたり、現代とリンクする箇所を探ることもできるなど、読み手次第で色を変える本。
読了日:08月19日 著者:ミヒャエル・エンデ
たった1つの図でわかる!図解経済学入門【POD】たった1つの図でわかる!図解経済学入門【POD】感想
本書は初学者に対して経済というものをわかりやすく説明している、はず。一つの図(基本は需要と供給)で多様な経済の話を説明できるということなのですが、この一つの図の応用タイプがどんどん出てきて無念にも頭がパンク。数学に明るくないと理解に時間がかかる可能性あり。少なくとも私は図を見るより文章からイメージしたほうがいいような気がした。政府の動きに目を光らせ誤った情報をはねのける経済強者への第一歩を踏み出すためのいい道標となる書かもしれないと個人的に思いました。他にも類書をいくつか読み、いい本を紹介できたらと思う。
読了日:08月18日 著者:髙橋洋一
明解 会計学入門明解 会計学入門感想
図解かと思って読みはじめたら明解だった。明解を謳っているだけあって、ずっと疑問に感じていたことがすっきり解決したように思えます。本書はなぜ会計を学ぶのかに始まり、会計の基礎をさらりと学習、会社はては国の決算書までも読み解くことができるようになるところまでポイントをしぼって解説。簿記の知識があるとすんなり読めそうだなと感じた。後半の”国の決算書を読んでみる”の章は、多くの人に読んでほしいと感じる。さすればSNS等で流れるふんわりとした知識で語られる怪しげな経済情報を自らの考えで取捨選択できるようになるはず。
読了日:08月17日 著者:高橋洋一
鋼の自己肯定感 ~「最先端の研究結果×シリコンバレーの習慣」から開発された“二度と下がらない"方法鋼の自己肯定感 ~「最先端の研究結果×シリコンバレーの習慣」から開発された“二度と下がらない”方法感想
この書にグッと来た人はぜひおすすめアニメ「天元突破グレンラガン」をご視聴いただきたい。作品の中でカミナという男が登場するのですが、この男の発する言葉はいちいち聞く人の心を揺さぶり鼓舞する。カミナはまさに自己肯定感が服着て歩いているような男(肌の露出は多め)。誰もが憧れアニキと慕うまさにカリスマ。私はこんな男になれたらいいなと思いながらこのアニメを観ていました。本書を読んで「自己肯定感?なんだそりゃうまいのかいな」なんて言う人でもぜひ見てほしい。あなたの心の中にカミナのアニキが宿るようになったらしめたもの。
読了日:08月16日 著者:宮崎 直子
世界史を大きく動かした植物世界史を大きく動かした植物感想
紹介されている植物の多くは代表的な作物を中心に構成されています。米などに代表される穀物や茶など日常的に普段私たちが目にするものたちです。紹介されている植物のどれもが人間の歴史に深く関わっていると感じました。産業革命、数々の戦争、大航海時代、日本の戦国時代。本書を読んでいると、もしかしたら人類は植物に操られているのではないかと思って少し背筋が寒くなる。歴史と植物の関係も学びになりましたが、茶やコーヒーなどの嗜好品に含まれるカフェインが外敵から身を守る忌避成分であるなどの植物学的知識がとても勉強になりました。
読了日:08月15日 著者:稲垣 栄洋
経理以外の人のための日本一やさしくて使える会計の本 (ディスカヴァー携書)経理以外の人のための日本一やさしくて使える会計の本 (ディスカヴァー携書)感想
簿記を学んだことがある(試験は受かってない)のですが、実際の現場で会計がどんな役割を担っているのかがイメージできなかった。経営者側の視点を私は持っていないということなのかもしれない。仕訳科目・財務諸表の知識やらを頭に詰め込んだだけでは誰かの役に立つことはできないとしみじみ感じた。本書の活かせる会計の知識は、会社内で直接売り上げに関わる部門に就いていなくても必要だと私は思う。本書はその会計知識をなるだけ専門用語を使うことをおさえて解説されています。しかしながら最低限の知識はあったほうがいいかもしれないかな。
読了日:08月14日 著者:久保 憂希也
護られなかった者たちへ護られなかった者たちへ感想
映画を見る前に読んでおこうかなと軽く読みはじめました。いやあ軽くなかったです。個人的に読めなかったり意味を知らない言葉が多くて読むのに苦労しました。さらに中心人物の名字の読みを最後らへんまで覚えられないという恥ずかしさ。時間がかかりましたが、内容は大方理解できたと思います。護られた者、護られなかった者。不憫なほうへ共感はするものの、出てきた登場人物それぞれの立場になって考えるなら、どうも気持ちは定まりません。人を色眼鏡で見てしまう、先入観で決めつける、それらは自分の心を貧しくしてしまう。そんな気がします。
読了日:08月13日 著者:中山 七里
朝日新聞ウェブ記者のスマホで「読まれる」「つながる」文章術朝日新聞ウェブ記者のスマホで「読まれる」「つながる」文章術感想
昔ほどネットの記事やSNSの文章に一喜一憂しなくなったような気がする。燃え盛る炎の中に突入する気などないし、あやしきには深入らないようにしています。比べ昔の自分はひたすら反応していた様に思う。反応というか流されるというか。うわべだけで判断するきらいがあったのかも。何を言いたいのかわからなくなってきましたが、そんな今の自分でも心を動かされる文章やものごとはある。そんなときにお礼としていいねしたりする。ここでもそう。ご本人さんでは自覚していないであろう何かにナイス。書いてる人のことが見えるともっとナイスです。
読了日:08月12日 著者:奥山 晶二郎
奇書の世界史 歴史を動かす“ヤバい書物”の物語奇書の世界史 歴史を動かす“ヤバい書物”の物語感想
内容に不安を感じるタイトルとオビの文言。しかし杞憂だった。本書は知的な内容に溢れていました。紹介されている書物は奇書として紹介されてはいるものの、それぞれが数奇な運命をたどり歴史に名を残している。現代人から見れば奇書かもしれないが、当時の人から見ると価値を持って受け入れられ、多くの影響を及ぼした書物であるという点が興味深い。また、当時は奇書として扱われたが、のちに価値を持つに至ったケースもある。面白い。ルートポート氏のあとがきも本書のまとめとして素晴らしかった。これを読むと史実に疑念を抱くようになるかも。
読了日:08月11日 著者:三崎 律日
1Q84 BOOK3〈10月‐12月〉後編 (新潮文庫)1Q84 BOOK3〈10月‐12月〉後編 (新潮文庫)感想
物語の中の物語そこから別の物語。やっと読み終わったという気持ちに包まれております。途中から並行して「失われた時を求めて」に手を伸ばしたために読むのが忙しくなって大変です。いろいろとその後が気になる人物等おりますし、自分の中で気にかかった部分もそのまま。そこはもういち個人の頭の中で妄想しながら埋めていこうかなと思います。それよりも。ずっと待ちわびた瞬間。よかったなあお二人さんとようやく安心することができた。これから先、夜空を見上げたときにふとこの瞬間のなんだか優しい気持ちを思い出すこともあるかもしれません。
読了日:08月10日 著者:村上 春樹
情報を正しく選択するための認知バイアス事典情報を正しく選択するための認知バイアス事典感想
厳選された60個の認知バイアス。バイアスごとに軽いイラストを添えて紹介。内容的には難しいと感じる面も多いですが、ホッとする軽いイラストがわかりやすさにもつながっているかも。途中ふと気づく。そのイラストの画風に見覚えがあることに。調べるとイラストを担当されているのはイラストレーターの富永三紗子さん。Tumblr(misakotominaga)でページを持っておられましたので拝見。私が所有している読書猿氏の書籍(問題解決大全・アイデア大全)のイラストを担当してらっしゃいました。いい感じのゆるい絵で好みです。
読了日:08月09日 著者:情報文化研究所,山﨑 紗紀子,宮代 こずゑ,菊池 由希子
図解 コンサル一年目が学ぶこと図解 コンサル一年目が学ぶこと感想
こちらの書籍、図解版と通常版がある。こちら図解版。図があるとわかりやすい。重要な部分に装飾がされているので理解がはかどる。じっくり考えながら読むのなら通常版のほうが良いかも。タイトルにはコンサルと書かれておりますが、職業・業界を問わない普遍的なスキルを紹介。読むべき対象者は社会人なりたてほやほや1年生だけではない。社会人1年目でも学べる基礎的なレベルのスキルとして紹介されているので対象は幅広い。読後、この本にもっと早く出会いたかったと思った。ですがそうも言っていられません。自分で考えることをはじめなきゃ。
読了日:08月08日 著者:大石 哲之
脳のバグらせ方 脳がわかれば恋は作れる脳のバグらせ方 脳がわかれば恋は作れる感想
いやぁ。この本は誰かに紹介したくないなーとか思う。高度なマジックだとか変面だとかじっくり見てもわかんない謎な技術ってあるじゃないですか。そのわかんないトコロを明らかにしちゃっているような本なのですよ。こんな本世に出しちゃてほんとに大丈夫なのかと思うぐらいです。悪用することだってできちゃいそうですもの。しかしながらこの本を読む大半の人はきっと自分の人生をより良くするためだけに使うことでしょうきっと。私もそうする。はず。うんきっと。だいぶ再現性が高そうな内容。自分でも無意識に使っているものもあるかもしれない。
読了日:08月07日 著者:世良 サトシ
1Q84 BOOK3〈10月‐12月〉前編 (新潮文庫)1Q84 BOOK3〈10月‐12月〉前編 (新潮文庫)感想
二人を中心にして語られていく。そう思ってたのに終盤にきてそこに変化が。そもそも私が思う通りに物語が進んでいくわけもない。どんどん予想を裏切る展開を見せてほしい。でももうすぐ終わってしまうのだよ。だって本だから小説だから終わりがきっと訪れる。何かに向けて収束していくかそれともそのまま放り出されるか。この巻で印象的だったのは何でしょうか。コマル某氏でしょうか。ひとつまたひとつと困ったことを持ちかけられる某氏。でもそれを冷静に対処していくのは頼もしい。あとそれとエネーチケー。末端のやっていることとはいえ印象が。
読了日:08月06日 著者:村上 春樹
「すぐやる人」の読書術 (ASUKA BUSINESS)「すぐやる人」の読書術 (ASUKA BUSINESS)感想
読書を通じて新しい価値観や情報を見つける。ほんとに小さなことでもたった少しのことでも何かが得られたらすぐアウトプットまたは行動に移す。アウトプットに関しては記憶の定着率が高いという理由で紙に書くことを推奨している。でも、私はPCに記録するのもありだと思う。私は読書の際、PCを傍らに置いて気づいたことを記録しています。読む→!→記録。これの繰り返しです。記録はすぐに行う。本を読み終わったらすぐに感想を書く。時間を空けて感想を書こうとするとなかなかまとまらないのです。すぐにやるというのがきっと大事なポイント。
読了日:08月05日 著者:塚本 亮
マネするだけで「文章がうまい」と思われる言葉を1冊にまとめてみた。マネするだけで「文章がうまい」と思われる言葉を1冊にまとめてみた。感想
小説などから文章の書き方を下手なりに学んでいたりする。もっと効率よくざっと学びたいと考えておりましたら良き本が。控えめに言ってとても役に立ちました。言わずもがな・すべからく等、間違って覚えていた。早く気付けてよかった本当に。前者は使い方をわかっておらず、後者は(すべて/全員)という意味で使っていた。正しくは(当然/ぜひとも)であると。いやあ恥ずかしい。他にも倒置法・三例法・反復法など使いこなせたら良いな思う。知識人であろうとするなら文章を読み吸収することは言わずもがなですが、書くことも合わせて精進したい。
読了日:08月05日 著者:山口 拓朗
科学的 潜在意識の書きかえ方科学的 潜在意識の書きかえ方感想
量子論というものに馴染みはない。それを平易な言葉で説明してくれていたので今後ちょっとドヤ顔で語れるかもしれない。潜在意識と量子論の繋がりがなかなかイメージしにくいと思うのですけれど、人間は量子の集合体であるからして、量子とは粒であり波であるということは、観測(=意識?)することで実在する。潜在意識を書きかえるということは、意識(大半は無意識)の偏りを望む方向へ傾けることで成される(ドヤ)自分でも何を書いているのかわからない。近からず遠からずであると幸せ也。天才性がすべての人にある可能性を示す夢がある内容。
読了日:08月04日 著者:小森圭太
精神科医が教える 良質読書精神科医が教える 良質読書感想
読書嫌いによる読書嫌いのための読書術。私は今でこそ色んな本に挑戦するようになりましたが、以前は少し読んでダメと思ったら読みすすめることなく手放していた。好きになる本は読みやすい本ばかり。自分の身の丈に合わない難解な本から逃げていた。この本で著者は次のように語る。自分の限界を超える作品を手に取ってほしい。その読書経験が力となり成長につながるからと。今の自分ならそれになんとなく同意できるかも。ただ量を読むのではなく良質な本。また、多分野に渡る読書を勧めている。結果的に量を読むことになりそうですが、それもよし。
読了日:08月03日 著者:名越康文
書く習慣 〜自分と人生が変わるいちばん大切な文章力〜書く習慣 〜自分と人生が変わるいちばん大切な文章力〜感想
本を読んで感想を書くというのが最近の日課。ただこの書くということに苦手意識があって、なかなか感想書くのにも苦労してます。そんな私みたいな人でも書くことを好きになれるかもしれない、そんな本でした。好きこそものの上手なれ。まずは書くことのハードルを下げて習慣づけて書く。そして日々書き留める自分のための文章から人に読んでもらう文章へとステップアップしていく。習慣づけるテクニックとしてはありふれたものかもしれません。でも少しでも好きになっちゃえばあとは好きの無限ループが待っているはずさ。心が動いたらすぐ書くんだ。
読了日:08月02日 著者:いしかわ ゆき
1Q84 BOOK2〈7月‐9月〉後編 (新潮文庫)1Q84 BOOK2〈7月‐9月〉後編 (新潮文庫)感想
薄気味悪くてたまらん。・・とは書きながらも、ホントのところ自分の中でどう解釈したらいいのかわからない展開になってきている。この後にもBOOK3前後編が控えているので、たとえ悲しいシーンを突きつけられても「まだ大丈夫だまだ続きがある」と持ちこたえられている。この先がちょっと想像できない。あと気になるのが、たまに読者側になにか訴えかけてくるような表現?があるような。それはもしかしたら登場人物が自分に対して強く問いかけているだけなのかもしれないけれど。ふと外に出て夜空を確認したくなる。でも怖いからやめておこう。
読了日:08月01日 著者:村上 春樹

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